東工大2014:第2問


\(a \gt 1\) とし, 次の不等式を考える. \[ \text{(*)} \quad \dfrac{e^t -1}{t} \geqq e^{\frac{t}{a}} \]

  1. (1) \(a = 2\) のとき, すべての \(t \gt 0\) に対して上の不等式 (*) が成り立つことを示せ.

  2. (2) すべての \(t \gt 0\) に対して上の不等式 (*) が成り立つような \(a\) の範囲を求めよ.


東工大2014:第3問


\(1\) 個のさいころを投げて, 出た目が \(1\) か \(2\) であれば行列 \(A = \left( \begin{array}{cc} 0 & 1 \\ -1 & 0 \end{array} \right)\) を, 出た目が \(3\) か \(4\) であれば行列 \(B = \left( \begin{array}{cc} 0 & -1 \\ 1 & 0 \end{array} \right)\) を, 出た目が \(5\) か \(6\) であれば行列 \(C = \left( \begin{array}{cc} -1 & 0 \\ 0 & 1 \end{array} \right)\) を選ぶ. そして, 選んだ行列の表す \(1\) 次変換によって \(xy\) 平面上の点 R を移すという操作を行う. 点 R は最初は点 \((0,1)\) にあるものとし, さいころを投げて点 R を移す操作を \(n\) 回続けて行ったときに点 R が点 \((0,1)\) にある確率を \(p _ n\) , 点 \((0,-1)\) にある確率を \(q _ n\) とする.

  1. (1) \(p _ 1 , p _ 2\) と \(q _ 1 , q _ 2\) を求めよ.

  2. (2) \(p _ n + q _ n\) と \(p _ {n-1} + q _ {n-1}\) の関係式を求めよ. また, \(p _ n - q _ n\) と \(p _ {n-1} - q _ {n-1}\) の関係式を求めよ.

  3. (3) \(p _ n\) を \(n\) を用いて表せ.


東工大2014:第4問


点 P \((t,s)\) が \(s = \sqrt{2} t^2 -2t\) を満たしながら \(xy\) 平面上を動くとき, 点 P を原点を中心として \(45^{\circ}\) 回転した点 Q の軌跡として得られる曲線を \(C\) とする.  さらに, 曲線 \(C\) と \(x\) 軸で囲まれた図形を \(D\) とする.

  1. (1) 点 Q \((x,y)\) の座標を, \(t\) を用いて表せ.

  2. (2) 直線 \(y = a\) と曲線 \(C\) がただ \(1\) つ共有点を持つような定数 \(a\) の値を求めよ.

  3. (3) 図形 \(D\) を \(y\) 軸のまわりに \(1\) 回転して得られる回転体の体積 \(V\) を求めよ.


東工大2013:第1問

  1. (1) \(2\) 次方程式 \(x^2-3x+5 = 0\) の \(2\) つの解 \(\alpha , \beta\) に対し, \({\alpha}^n +{\beta}^n -3^n\) はすべての正の整数 \(n\) について \(5\) の整数倍になることを示せ.

  2. (2) \(6\) 個のさいころを同時に投げるとき, ちょうど \(4\) 種類の目が出る確率を既約分数で表せ.


東工大2013:第2問


\(2\) 次の正方行列 \(A = \left( \begin{array}{cc} a & b \\ c & d \end{array} \right)\) に対して, \(\mathit{\Delta} (A) = ad-bc\) , \(t(A) = a+d\) と定める.

  1. (1) \(2\) 次の正方行列 \(A , B\) に対して, \(\mathit{\Delta} (AB) = \mathit{\Delta} (A) \mathit{\Delta} (B)\) が成り立つことを示せ.

  2. (2) \(A\) の成分がすべて実数で, \(A^5 = E\) が成り立つとき, \(x = \mathit{\Delta} (A)\) と \(y = t(A)\) の値を求めよ. ただし, \(E\) は \(2\) 次の単位行列とする.


東工大2013:第3問


\(k\) を定数とするとき, 方程式 \(e^x-x^e = k\) の異なる正の解の個数を求めよ.


東工大2013:第4問


正の整数 \(n\) に対し, \(0 \leqq x \leqq \dfrac{\pi}{2}\) の範囲において \(\sin 4nx \geqq \sin x\) を満たす \(x\) の区間の長さの総和を \(S _ n\) とする. このとき, \(\displaystyle\lim _ {n \rightarrow \infty} S _ n\) を求めよ.


東工大2013:第5問


\(a , b\) を正の実数とし, 円 \(C _ 1 : \ (x-a)^2+y^2 = a^2\) と楕円 \(C _ 2 : \ x^2+\dfrac{y^2}{b^2} = 1\) を考える.

  1. (1) \(C _ 1\) と \(C _ 2\) に内接するための \(a , b\) の条件を求めよ.

  2. (2) \(b = \dfrac{1}{\sqrt{3}}\) とし, \(C _ 1\) が \(C _ 2\) に内接しているとする. このとき, 第 \(1\) 象限における \(C _ 1\) と \(C _ 2\) の接点の座標を \((p,q)\) を求めよ.

  3. (3) (2) の条件のもとで, \(x \geqq p\) の範囲において, \(C _ 1\) と \(C _ 2\) で囲まれた部分の面積を求めよ.