早稲田理工2007:第5問


\(xy\) 平面において, 点 \(( 5 \sqrt{3} , 0 )\) を中心とする半径 \(5\) の円を C, 点 \(( -4 \sqrt{3} , 0 )\) を中心とする半径 \(4\) の円を D とする. C , D の共通接線のうち, C , D が異なる側にあり傾きが正であるものを \(\ell\) , 傾きが負であるものを \({\ell}'\) とし, C , D が同じ側にあり傾きが正であるものを \(m\) とする. 以下の問に答えよ.

  1. (1) 直線 \(\ell\) の方程式を求めよ.

  2. (2) 直線 \(m\) の方程式を求めよ.

  3. (3) 三直線 \(\ell , {\ell}' , m\) のすべてに接し C , D と異なる円を E , E' とする. 二円 E , E' の中心の \(x\) 座標を求めよ.

  4. (4) (3) の円 E , E' の半径を求めよ.


名古屋大理系2007:第1問


\(2\) 行 \(2\) 列の行列 \(\left( \begin{array}{cc} a & b \\ c & d \end{array} \right)\) を考える. \(a , b , d\) が実数で \(c = 0\) である行列 \(\left( \begin{array}{cc} a & b \\ 0 & d \end{array} \right)\) を上三角行列という. また, \(E = \left( \begin{array}{cc} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{array} \right)\) とおく.

  1. (1) \(A^2 = E\) をみたす上三角行列 \(A\) をすべて求めよ.

  2. (2) \(A^3 = E\) をみたす上三角行列 \(A\) をすべて求めよ.

  3. (3) 上三角行列 \(A\) が \(A^4 = E\) をみたすとき, \(A^2 = E\) となることを示せ.


名古屋大理系2007:第2問

  1. (1) 関数 \(f(x) = 2x^3-3x^2+1\) のグラフをかけ.

  2. (2) 方程式 \(f(x) = a\) ( \(a\) は実数)が相異なる \(3\) つの実数解 \(\alpha \lt \beta \lt \gamma\) を持つとする. \(\ell = \gamma -\alpha\) を \(\beta\) のみを用いて表せ.

  3. (3) (2) の条件のもとで変化するとき \(\ell\) の動く範囲を求めよ.


名古屋大理系2007:第3問


数列 \(\{ a _ n \} \ ( a _ n \gt 0 )\) を次の規則によって定める: \[ a _ 1 = 1 \ : \ \displaystyle\int _ {a _ n}^{a _ {n+1}} \dfrac{dx}{\sqrt[3]{x}} = 1 \quad ( n = 1, 2, 3, \cdots ) \] 曲線 \(y= \dfrac{1}{\sqrt[3]{x}}\) と, \(x\) 軸および \(2\) 直線 \(x = a _ n\) , \(x = a _ {n+1}\) で囲まれた図形を \(x\) 軸の周りに \(1\) 回転させた回転体の体積を \(V _ x\) とする. このとき, \(\displaystyle\lim _ {n \rightarrow \infty} \sqrt{n} V _ x\) を求めよ.


名古屋大理系2007:第4問(a)


原点 O \((0,0)\) を中心とする半径 \(1\) の円に, 円外の点 P \(( x _ 0 , y _ 0 )\) から \(2\) 本の接線を引く.

  1. (1) \(2\) つの接点の中点を Q とするとき, 点 Q の座標 \(( x _ 1 , y _ 1 )\) を点 P の座標 \(( x _ 0 , y _ 0 )\) を用いて表せ. また \(\text{OP} \cdot \text{OQ} = 1\) であることを示せ.

  2. (2) 点 P が直線 \(x+y = 2\) 上を動くとき, 点 Q の軌跡を求めよ.


名古屋大理系2007:第4問(b)


袋の中に赤と黄と青の玉が \(1\) 個ずつ入っている. 「この袋から玉を \(1\) 個取り出し, 出た玉と同じ色の玉を袋の中に \(1\) 個追加する」という操作を \(N\) 回繰り返した後, 赤の玉が袋の中に \(m\) 個ある確率を \(p _ N (m)\) とする.

  1. (1) 連比 \(p _ 3 (1) : p _ 3 (2) : p _ 3 (3) : p _ 3 (4)\) を求めよ.

  2. (2) 一般の \(N\) に対し \(p _ N (m) \ ( 1 \leqq m \leqq N+1 )\) を求めよ.


東北大理系2007:第1問


\(n\) を \(2\) 以上の自然数とし, 整式 \(x^n\) を \(x^2-6x-12\) で割った余りを \(a _ n x +b _ n\) とする.

  1. (1) \(a _ 2 , b _ 2\) を求めよ.

  2. (2) \(a _ {n+1} , b _ {n+1}\) を \(a _ n , b _ n\) を用いて表せ.

  3. (3) 各 \(n\) に対して, \(a _ n\) と \(b _ n\) の公約数で素数となるものをすべて求めよ.


東北大理系2007:第2問


\(\angle \text{C}\) を直角とする直角三角形 ABC に対して, \(\angle \text{A}\) の二等分線と線分 BC の交点を D とする. また, 線分 AD , DC , CA の長さをそれぞれ \(5, 3, 4\) とする. \(\angle \text{A} = \theta\) とおくとき, 次の問いに答えよ.

  1. (1) \(\sin \theta\) を求めよ.

  2. (2) \(\theta \lt \dfrac{5}{12} \pi\) を示せ. ただし, \(\sqrt{2} = 1.414 \cdots\) , \(\sqrt{3} = 1.732 \cdots\) を用いてもよい.